趣味バレエのすゝめ・効果や留意点[エクササイズ]
- 2020.02.22
- バレエ
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どうもこんにちは奴(やっこ)です。
現在セミプロバレエダンサーとして海外に留学しています。
自分の母が実は日本で趣味のバレエに通っているので、そのバレエスクール内でのご婦人方の様子を時折聞いたりなどしています。
自分自身、趣味でバレエをしている方々の間に混じって一緒にレッスンを受けさせてもらったこともあります。
またTwitter内のフォロワーさんにも趣味でバレエをしている方がよく見られ、
バレエを習うことの好きな方がこんなにいらっしゃるものなのかと驚かされています。
これは日本の芸大生の友人と話したことなのですが、
「今は芸術は鑑賞するよりも体験するという形で受け入れられるように変わったんじゃないか」
人の方が変わったのか、それとも芸術の方が変わったのかはともかくとして、確かにそのように感じます。
ですから、バレエを趣味として嗜むということも芸術を支える役割のように思います。
今回はそんな趣味バレエについて、バレエダンサーの自分が思うバレエの効用や、
趣味としてバレエを行う場合に留意してみてほしいことなどについて書こうと思います。
Contents
バレエの効用
バレエが人体に与える恩恵は数多く存在しています。効果は老若男女問わず現れるものです。
既に趣味でバレエを嗜んでいらっしゃる方の多くが実感しているものと思います。
ここではそうした幅広い年齢層に満遍なく影響を与える、バレエを習っていることで得られる利点について具体的に述べます。
[バレエの効能]
- 体幹が強くなり、姿勢が良くなる
- 柔軟性を身に着けることで怪我をしにくくなる
- 調整力を鍛えることで運動神経が良くなる
- 普段使わない内側の筋肉を鍛えることができる
- 引き締まった肢体を作ることが出来る
- 脳を活性化できる
あくまで個人の見解であることに違いはありませんが、自分がこれまで15年ほど習い続けてきた経験に基づくものであるので、ある程度は信用を置いてもらっていいと思います。
またどうしてここで効用を語るのかと言えば、それは心掛け意識することでより効果を表すものであるからです。
例えレッスンが厳しいものであっても、ただ漫然と受講しているだけでは駄目で、きちんと意図を持って自身の体に意識を集中させることが大切です。
〇 体幹が強くなり、姿勢が良くなる
多くの方がバレエダンサーに持つイメージと言うのは「姿勢が良い」というものではないでしょうか。
だから趣味バレエの益としてもこれが最も多くささやかれていることでしょう。
これはまったくその通りで、具体的には年々悪くなっていくばかりの猫背が直ったりなどします。
それもそのはず、バレエでは常に、ただ立っているだけでも背筋をまっすぐに保っていなければならないのですから。
これまでの日常生活の姿勢や生活習慣の長期的な積み重ねによって捻じれたり曲がったりした体を、このような意識的な保持によって改善することができるわけです。
加えてバレエにはルルベ(つま先立ち)になって片足でバランスを取ることが様々な場面で要求されますので、そのための強靭な体幹が養われます。
これにより止まっている時だけでなく日々の動作の中にも一本の芯が通っているような安定を得られるだろうと考えます。
「雨だれ岩をも穿つ」とあるように、日々のレッスンの積み重ねは本当に甚大な影響を体にもたらすもので、
海外に留学して現地のレッスンを受けるようになってから、自分の上半身は見る見るうちに変わっていきました。
これら姿勢改善は特別に注意する必要はなく、ただしレッスンを丁寧に受けることで得ることができる効能でしょう。
〇 柔軟性を身に着けることで怪我をしにくくなる
身体を柔らかくすることで怪我をしにくくなる、というのはこちらも有名な話でしょうか。
だからじゃあ自分は怪我を全くしないのか、と聞かれると実ははっきりとは言い切れないところがあります。
というのも自分や自分の周りの人らは皆、毎日の激しいバレエの練習の末に様々な場所を怪我していて……
とまあ人間誰しも怪我をしますし、激しい運動を繰り返して疲労がたまればどこかしらに支障が出てきます。
ですからこの「怪我をしにくい」というのは当然日常生活内の運動におけるものです。
といってもこれも明確な比較ができるわけではないので、正直「まあ、言われてみれば……?」という程度ではあります。
しかしこれは自分のような若輩者よりも年配の方に効果があるものなのだろうと思います。
例えばふとバランスを崩して咄嗟に手を突こうとしたときに体が回らない、という可動域の狭さをバレエの中のストレッチで解消することが出来るのではないでしょうか。
前述した姿勢の改善がまた、腰や肩、そして膝の痛みを防いでもくれるでしょう。
また米国整形外科学会のスポーツ医学専門医が言うには、バレエの柔らかな動き方によって筋肉も柔軟になり、そのおかげで怪我が減るそうなのです。
確かにレッスンの中で我々は全身のあらゆる個所を多種多様な動かし方で鍛えるものなので、
そうして発達する柔軟でバランスのいい筋肉が、年を重ねるごとに重宝されるでしょう。
〇 調整力を鍛えることで運動神経がよくなる
調整力とは複雑な運動技術を生み出す能力のことで、要するに全身に意識を巡らせて微細なコントロールを可能にする能力のことを指します。
これは他の様々なスポーツにも必要とされるもので、サッカーや卓球などの球技にも重要とされますが、
中でも全身を隈なく操作して美しく踊らなけれならないバレエは一番調整力を要求するものですよね。
そうして調整力を獲得することで何が得られるかと言えば、ずばり運動神経と答えられます。バレエを習うことで他の運動もそれなりに出来るようになるというわけです。
ですからこれは特に若い年齢の方向けの効用であると言えます。
バレエは鏡張りの部屋で行うため、いつでも自分の体の形を確認できるようになっていますが、常に見張り続けることは出来ないですし、そう疑心暗鬼では美しくありません。
そのためほとんどの場合、目に見えない自分の体がどうなっているのかについて気を配り、理解しなくてはならないのです。
こうして全身の位置を把握する力をつけることで、他の運動をする際にも、しっかりと体を意図する通りに動かすことが出来るようになるでしょう。
自分自身それほど運動神経が優れているわけではなかったのですが、幼いころからバレエを習っていたお陰で、学校での体育の授業などではそこそこの成績でいることができました。
以上のことから、運動の苦手なことを克服したいという方にもバレエを勧めることが出来ます。
〇 内側の筋肉を鍛えられる&引き締まった肢体を作れる
上に強靭な体幹を手に入れることが出来るということを書きましたが、バレエにおいては同様に腕や脚もまた内面の筋肉を鍛えることをします。
そうすることで、舞台上のダンサーと同じように、引き締まったきれいな腕脚を作ることが出来ます。
西洋のバレエダンサーを見ると、初めから骨格の段階から美しさが約束されているように思われますが、(実際に彼らにはそういったところがありますが)あれらは紛れもない日々のレッスンの賜物です。
ただ長いだけの手足はどこにも見ることが出来るのですが、ダンサーの体は正しい筋肉を正しいように備えているからこそ綺麗に映るわけなのです。
であるので、我々のような生まれつき胴の長い人種も、正しい訓練をすることで洗練された肢体を得ることが出来るわけです。
基本的に日常生活や他のスポーツでは外側の筋肉を多用するものです。
ですがバレエでは、足を長く遠くに伸ばしたり、またターンアウト(脚全体を外側に回転させ、つま先を外側に向けること)をして1番や5番に立つときなどに、全てを脚の内側の筋肉を使うことで達成します。というより、そうしなければ正しい動き方・立ち方ではないのです。
このようにあらゆる動作の中で目に見える部分以外の内の筋肉を使用することで、外側に張り出した余分な筋肉はなくなっていき、
代わりに内側の筋肉に支えられることで、シュッとしていて張りのあるしなやかな脚を形成することが実現されます。
自分も海外のバレエスクールで毎日レッスンを受けていたら、日本にいた時よりも整った形の脚へと変わったので、効果は実際にあるものと言えます。
どうしても目に見える外側の筋肉ばかりを意識しがちなのですが、内側の筋肉が衰えると骨盤を支えることなども難しくなるものなので、バレエを通して欠かさず鍛えることが重要に思います。
〇 脳が活性化される
というのは、これまでの通りレッスン中に様々なことに意識を向けなければならないことに加えて、
教師から言われる振付をすぐさま覚えて実行するということをするためにかなりレッスン内容に集中しなければならないからです。
バレエスクールにもよるでしょうが、大抵レッスン内の振り付けは素早く行われます。
そうして次から次へと覚えていかなければならないので、ちゃんと常に頭を働かせていないとすぐに振りを間違えてしまいます。
普段普通に生活している分にはこのように集中し続ける場面と言うのはそうそうないものですので、バレエのレッスンを受けることが、認知症予防にも繋がることなのではないかと思います。
最近暇な時間が増えたと感じる方などは、是非脳の健康のためにレッスンに参加してもいいでしょう。
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趣味バレエで留意すること
これまで、国内外問わず様々なところで趣味でバレエを習っている方を見たことがあります。
そして多くの場合に共通して言えるのは、基礎的身体能力がレッスン内容に追いついていない方が多いということです。
これは決してそのような方々を責めているのではありません。
そもそも、バレエは高度な身体技術を要求されるものでありますから、習い始めてすぐに習得できるはずがないことは周知の事実です。
今はプロバレエダンサーとして活躍している方々も、初めは皆幼いために十分な筋力もなく、バーも満足には行えず、床でのフットワークの訓練やらストレッチやらから始めたはずです。
そうした幼少期からの長い積み重ねがあってこそ、彼らは高度な技能の必要とされる舞台に立つことができているわけです。
しかしながら大人のバレエにおいては、初めから彼らと同じようなレッスン内容をこなすことを求められているように感じます。
とはいえ、受講者は本格的なバレエの訓練を受けるために来るものでしょうから、まさか「初めはバーもセンターもしてはいかん」などと言うつもりは毛頭ございません。
ですが、習い始めたてのポアントで立ったばかりの生徒に〔親指側に立つ〕であったり〔もっとターンアウトして立つ〕などという高度なことを指示するは、確かに正しい指摘であることは間違いないのですが、無茶なことなんじゃなかろうかと思うものです。
それ以前に腹を引き上げ締め上げるための腹筋が働いていませんし備わっていませんし(初めは誰しも当たり前のことです)、それを改善しない限りはより繊細な注意を払うなど至難の業ですし、何より危ないように思います。
上の項には確かにバレエを習うことで得られる効用について書きましたが、いずれも前提としてバレエのための正しい体の使い方を行っている場合に有効のものです。
ですから、バレエの恩恵を正しく受け取るために、また趣味バレエをより本格的に行うためには、基礎的な筋力・基礎的な柔軟性を身に着けることが大切なのです。
その手段としてお勧めするのが、以下にあるようなピラティスに通ってみることです。☟(ほとんどがカウンセリングや体験・体験入会あり)
というのは、急に「筋トレしよう、柔軟しよう」といってもまずその正しいやり方を知らないことがほとんどであるからです。
幼いころからプロバレエダンサーを目指しているのであれば、1週間に出来る限り多くのレッスンを受けることをするものですが、
趣味としてバレエを嗜んでいる場合には、しっかりと身体を整えることをしつつ、そうして一回一回を大切に受けてほしいものです。
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【ダイエット達成後の美しい体を目指すダイエットジム】
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【マシンを利用して行うピラティス(バレエの向上によし)】
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【じっくり丁寧に体をきれいにできるパーソナルジム】
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【自宅で受けられる!オンラインのフィットネス】
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【女性専用のリラックスもできるヨガ】
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今の時代はYoutubeなどでも筋トレの指南をしている人がいるくらいなので、それらを見て筋トレを行うのもいいと思います(インターネットなので玉石混交ですが)。
なにはともあれ、上に紹介したようなピラティスやジム、Youtubeなどを上手に活用することで、
レッスン以外の場所で基本的な部分を鍛えたりストレッチすることをして、
より一層日々のバレエレッスンを充実したものに向上させていきましょう。
総括
さて、この記事ではバレエの効用についてと趣味バレエにおける留意点についてまとめました。
何かしらの参考になったなら嬉しく思います。
~を改善しよう、~が良くなりたい、とレッスンの中で意識を持つだけでも大分効果が増すものかと思います。
バレエは積み重ねることが重要なためすぐに結果が出るものではありませんが、続けていればきっと効果が表れるでしょう。
またやるからには毎回のバレエレッスンを学びある楽しい充実したクラスにしましょう。
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……そろそろ休憩が終わって2幕が始まるようです。
出番のようです。
それでは、ご機嫌よう。
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