バレエ留学|[学校生活]1日の時間割と授業内容

バレエ留学|[学校生活]1日の時間割と授業内容

どうも、奴(やっこ)です。

バレエ留学シリーズの第4弾目くらいかな。

このシリーズでは現役留学生の奴(やっこ)が、

バレエ留学に興味のある/これからその予定がある生徒やその保護者の方に向けて、現地での様子をお知らせしようというもの。

見知らぬ海外の土地での留学生活にはやっぱり不安が付き物だと思うので、記事の内容を読んで、少しでも参考にしてもらったり不安を期待に変えてもらえれば幸いだ。

今回は学校生活について。

学校での授業がどのように行われるのかまたその内容・雰囲気がどのようであるのか

について、日々の簡単な工夫と一緒にまとめていこうと思う。

授業の時間割

[配布]

授業の時間割は、基本的に1週間分のものが週ごとに公開される。

発表のされ方には、(いままで経験した留学生活では)以下の2つがあった。

  • 宿舎の出入り口・校舎内の掲示板に貼りだされる
  • SNSなどのコミュニティにファイルとして添付される。

前者の場合は、いたるところに時間割表を見ることができるだろう。

貼りだされる場所に関しては、無論バレエ学校によるが、必ず分かりやすい場所に公開されると思うので、心配いらない。

朝の通学時に人だかりのできている場所があれば、きっとそこが掲示板に違いない。

その時に、是非時間割表の写真を撮ることを忘れないでほしい。

学校校舎にも貼りだされているとはいえ、やはり手元で確認できた方が、レッスンとレッスンの間に一々掲示板前へおもむくよりはるかに楽だ。

1週間分をまとめて掲載していると思うので、週頭に一度撮ってしまえば後は掲示板を気にかける必要はない。

※ただし、時折クラスの教室が変更になったりなどということがあるから、そこには少し警戒しよう。変更内容が分からない場合は、クラスメイトに聞くか、掲示板で確認しよう。加筆されているはずだ。

後者の場合には、直接手元の携帯電話で時間割を受け取ることが出来るから手間もなく簡単だ。

その代わり、入学時にすぐにクラス用または学校用のSNSのグループへの加入を即座に済ませなければならない。

学校が始まれば頻繁に利用することになるので、登録手順を教えてもらった日に忘れないようさっさとグループ参加を済ましておこう。

授業内容の変更や急遽要り様になった持ち物などのお知らせもこのグループに発表されるだろうから、こまめにチェックすることを忘れずに

[時間割の内容]

どこのものも大概以下のような表にまとめられている。☟

スタジオA スタジオB スタジオC

Classic Ballet class: Senior Men

Teacher’s name

10:00~12:00

Classic Ballet class: Senior Women

Teacher’s name

10:00~12:00

Classic Ballet class: Junior Women

Teacher’s name

12:15~13:30

Workshop: Senior Men&Women

Teacher’s name

12:15~13:15

まず見るべきは自分の所属するクラス(シニアなのかジュニアなのか?など)。

上から下へ目線を滑らして、該当する授業が発見出来たら、時間とスタジオを確認して、すっぽかさないようにしっかり参加しよう。

※ちなみに、外せない予定が入ったり病魔に襲われたりなどして学校・授業を欠席する時には、必ず担当の先生もしくは教員たちの中枢に連絡を入れよう。できるだけ、お休みするレッスンの担当教員に欠席の報が伝わるようにしよう。無断欠席は怒られっちまう。

授業について

[クラスの種類・内容]

自分の通っているバレエ学校では、

月曜日から金曜日までは10:00~18:00ごろまで毎日授業が入っており、

土曜日には午前中に10:00~11:45の1クラス入っているのみだ。

レッスンとレッスンの合間には15分間かそこらの移動時間・休憩時間が設けられている。

また昼食の時間は日によって細かな違いがあるものの、大体1時間前後である。

さてそれらクラスの種類についてだが、まず最初に受けるクラスは無論「クラシックバレエクラス」である。

今は1時間45分のクラスを受けている。ちなみにロイヤルバレエ学校サマーコースの朝のレッスンは2時間30分にも及んでいた。

その後の2つ目以降のレッスンは週によって様々だが、例えば「Brio/Pointe」というジャンプのクラス/トウシューズのクラスがあったりする。

ここまで終えると、ちょうど昼飯の時間帯になる。

次のレッスンが始まるまでに全員食料を調達して腹ごしらえする。

午後にはよく「バリエーションクラス」「パドドゥクラス」「ワークショップ(コンテンポラリーのクラス)」が設置されている。

「バリエーションクラス」について説明することは少なかろう。

ご想像通り、教師に指定されたバリエーション/生徒それぞれが選択したバリエーションを先生管轄の下練習する時間だ。

「パドドゥクラス」は言わずもがな男女混合で行い、ペアと一緒に練習をする。

細かいサポートの練習やリフトの練習の他、何かの演目のパドドゥを抜き出して練習することにもなるだろう。

「ワークショップ」では、学校教員に指導してもらう以外に、外部講師をお招きしてワークショップを開催することもある。

”ブルノンビル”という古典の講習なども行われるが、大抵そこでは様々な振付師のコンテンポラリーバレエを学ぶことになる。

どの場合においても、対象の振付師の一作品を練習するという形で行われることが多い。

日本にいてはなかなか学ぶ機会がないので、是非それぞれのワークショップの特色を考えながら受けることをしてみてほしい。

こうして1日は終わる……。

※「ボディコンディショニング」とか「ピラティス」とか「ジャイロキネシス」などもあるかも。これらは体の調整のために行われるクラスだ。ガッチガチの筋トレから緩やかなストレッチ、と内容は様々だ。

[レッスンの雰囲気]

海外のレッスンの雰囲気について不安に思う方もいるかもしれないので、簡単にでも書いておくことにする。

まず、どこの学校の授業も前提として英語で話されるものだろう。

英語のレッスンと言っても、パ(技)の名前は全世界共通のフランス語だから、ぶっちゃけ日本で受けるのとあまり変わらない。

タンジュはタンジュだし、ジュテはジュテ。

とはいえある程度の英語を分かっていないと、注意を受けた時には困るかもしれない。

が、まあそれも身体の部位といくらかの動詞・副詞・形容詞を知っていれば、先生が分かりやすいように説明してくれるから心配いらないと思う。

やっぱり他の国の生徒に比べて日本人は格段に英語が出来ないのだけれど、それでも教師はしっかり指導してくれるし、クラスメイト達も内容を伝えようと努めてくれるはずだ。

またそうやって毎日英語でのレッスンを受けていれば、特別な勉強をせずとも自然段々と理解ができるようにもなる。

気楽に構えていていい。

一つアドバイスをするなら、授業中に出てきた「これなんだろ?」と思った英単語をすぐに携帯電話ででも調べて覚えておくという習慣を作ること。

先生方は結構特定の言葉選びをするから、彼らのそういう語録を把握しておけば、レッスンをよりスムーズに受けることが出来るようになるだろうという算段だ。

レッスンの内容について、日本のものと異なるところは、例えば学校ごとに細かなメソッドの設定されていること。

日本のバレエスクールにもあることにはあるだろうが、海外バレエ学校においては”ワガノワ”や”フレンチ”の違いなどについてより明確な線引きをして指導を行っている印象がある。

そうして一つの型を生徒たちに教え込むから、レッスン風景は一糸乱れぬように映るだろう。

一糸乱れぬ、といえば学校ごとにレッスン時の制服(ユニフォーム)が定められていることも特徴だ。

時々あるフリードレスの日以外は、自由なレッスン着を着るのではなく、しっかり指定のものを着用しよう。

レッスンの際の逐一の注意が一層厳しいのも日本との違いだろう。

ここで言う厳しさとは怒気を孕んだものではなくて、改善されるまで何度も反復させたり、何度でも注意をするという意味のものだ。

日本のバレエスクールのように通常の学校を終えてレッスンを受けるのではなく、1日中クラスを受けることになるから、

その分教師と生徒の関係は密接で、だからこそ彼らは個々の苦手な部分を理解し、親身になって細かい指摘を繰り返してくれるのである。

バレエ留学の醍醐味とはここにあるものだと考える。

ターンアウト、つま先、エポールマンの一切手抜きのできないことが分かりやすく留学生を強くするわけだ。

日本ではあまり受ける機会がないだろうから、「パドドゥクラス」と「コンテンポラリーのクラス」についての授業の雰囲気を簡略して伝えよう。

パドドゥクラスでは、男女ペアになってサポートの練習をするのだが、その際教師が二人組を編成したりなどはしない。

男も女もレッスンが始まったらすぐさま互いに話を付けてペアを作る。

クラスに馴染まない内はこれが億劫かもしれないけれど、提案されて嫌がる相手なんていないだろうから、気楽に「Shall we do together?」とでも尋ねてみよう。

きっと快くパートナーを引き受けてくれるはずだ。

様々な相手とのパドドゥを経験した方が良い、ということで頻繁に相手役を変えさせる教師もいるが、大抵は最初に組んだ相手とその後も練習をすることになるだろう。

日本ではあまりパドドゥの経験が出来ないから、特に男性などは最初の頃、なかなか上手く行えずにやきもきするものだろうが、

どうか「パートナーに申し訳ない」などと思わずにどんどん前に出て練習に参加してほしい。

他のクラスに比べて割合自由度が高いため、端に寄ってぼうっと眺めているだけでも気づかれないこともある。だから積極性を持って臨まないと簡単に置いていかれっちまう。

失敗を恐れるなとは言わないが、というかむしろ失敗する妄念に恐れ慄きながら粘り強く修練するがよかろう。

出来るようになったときは、マジで気持ちいい。

コンテンポラリーのクラスでは、コンテンポラリー作品を踊るのに使う基礎的な体の動かし方を学んだり、既存の作品を指導の下で実際に踊ってみるなどをする。

クラシックバレエクラスに慣れるようになると、午後のこのクラスが非常につらく感じるようになる。

今までにない新鮮な全身の使い方をしなければならないし、言われた振付を即座に再現するために知恵を絞る必要もあるからだ。

レッスン内容は、言うまでもなく教師・振付師の流儀によって変わる。

シューズを脱いで靴下や裸足で行ったり、インプロビゼーション(即興の踊り)をすることになったり……。

どのような形態にもすぐに対応する柔軟性が大事だ。

初めは様々なことを目まぐるしく思うかもしれないが、何事もとりあえず分からないなりに自己解釈に自信をもってとにかく実践しよう。

奴(やっこ)なんかはこの気合のこもったレッスンの受け方を続けたことで、先生に「頑張ってるね。めっちゃいいじゃん――全然違うけど」って言ってもらえたぞ!

最後に。教師による”えこひいき”を予想して不安に思う方もいるかもしれない。

正直言うと、これは存在する。

どこに行ってもある程度「気に入られている生徒」と「気に入られない生徒」がいるものと思う。

無論うまく立ち回って気に入られることが出来れば、その分踊らせてもらう機会も増えて益にはなるだろうが、

とはいえもしこの気に入られるための行いと言うのが理念にもとる単なる「おべっか」であると感じたなら、そんなことに時間を割く必要はない。

教師との距離が近い環境においては、彼らの個人的・主観的な評価さえバレエの腕前の評価に感じるものかもしれないが、ちょっと待て、そんなことはなかろう。

どんなに理不尽でもどうしようもないし、どうしようもないから理不尽と言うのだし、だからまあ気にせずにいればよい。

総括

以上までに、海外バレエ学校の実際の授業の様子についてまとめてきた。

現地でのレッスン尽くしの毎日は正直とても大変だし、初めの内は多くのことが真新しく、目まぐるしいような気持になるだろうが、

段々と学校生活の雰囲気を理解して、レッスンそのものに意識を集中できるようになると、一つ一つの授業を有意義に楽しく受けることが出来るようになる。

どのクラスにおいても、その主旨を理解し、今後の自身の踊りにどのように活用できるものなのか、これを念頭に置くことが大事だ。

と、言ったところで今回はおしまい。

……出番のようだ。

ではまた。