バレエレッスン前のウォームアップマッサージ

どうもこんにちは、奴(やっこ)です。
今回は、バレエダンサーの自分が実際に朝のレッスン前に行っている簡単なウォーミングアップの方法について紹介したいと思います。
こちらは、現在留学中のバレエスクールの先生に教えていただいたものです。
彼の現役中に、毎朝行っていたと言います。
その後のレッスン時の体の調子も踏まえて書きます。
その1.レッスン前にはどのようなウォームアップが理想的か
ウォームアップの理想がどうあるものなのか、誰しも考えたことがあると思います。
何をどう行うかによって、その後のレッスンに少なからず影響を及ぼします。
もちろん、影響の度合いや、温めるべき部位には個人差がありますよね。
それでも、ウォームアップマッサージの原則の一意見として参考にしていただければ幸いです。
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まず第一に、ウォームアップに柔軟は必要ありません。
むしろ自分の学校内では、ほとんど教師たちが口を揃えてしないことを推奨するくらいです。
どうやら するべき派 と しないべき派 の論争が長年続いているようですが、ここではしないべき派を紹介します。
そもそも自分は、随分前からウォームアップに過度な柔軟をしないようにしていました。
というのも、柔軟をした後のレッスンでは、体の筋肉が弛緩し、上手く力が入らないことが多々起きたからです。
この経験には共感を覚える人もいるのではないでしょうか。
また、体の温まっていないときに柔軟をすると、体に負担もかかります。
朝の柔軟の時に体に残る、筋の張ったような感覚が僕は嫌いでした。レッスンの時にそれが残っているのは嫌ですよね。
そのため、僕の所属する学校では、本格的な柔軟は、
バーエクササイズのロンドジャンプアテールのあとに行うことにしています。
じゅうぶんに体が温まってから行うことが重要です。
それ以上に体を柔らかくしたい方の場合は、レッスンとレッスンの合間、もしくはレッスン後に行うようにしましょう。
ダミー
そして柔軟の代わりにすべきこととは、ウォームアップマッサージです。
朝の寝ぼけた体をほぐして、きたる激しい運動に備えます。
またマッサージの後には、軽い筋トレや、プリエ・タンジュを簡単に行うことをしましょう。
筋膜を緩めて表層を温かくした後に、内側から筋肉を温かくすることが重要です。
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それでは、非常に簡単ないくつかのウォームアップマッサージを紹介します。
その2.ウォームアップマッサージ

まずは、内もものマッサージです。
前腕の骨を内ももの筋に強く押し当てます。体重を思いきり乗せるといいです。
前腕の位置を膝の付近から付け根までずらしながら、全体を満遍なく解していきます。
自分はこれがとても痛いです。痛みに耐えながらマッサージをしているだけで、体がポカポカしてきます。
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今度はふくらはぎの裏側をマッサージです。
ふくらはぎの筋の通っている部分を親指で強く指圧します。
足首の近くから、ふくらはぎの上部まで親指の位置をスライドしながらマッサージしていきます。
固く凝り固まっている部分を探りながらほぐしていきましょう。
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躍動感のある写真ですね。
ふくらはぎの次は、脛にある筋肉をほぐします。
固めた拳を脛の外側に振り下ろします。
叩く際のコツとしては、骨に振動を与えるように叩きましょう。中心を震えさせることで、内側からお肉が温かくなります。
これはジャイロキネシスでも紹介された方法です。ぜひ試してみてください。
これも叩く位置を変えながら、脚全体をほぐしていきましょう。
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最後に脚の末端、足首と足をほぐしていきます。
上の写真のように足の指と手の指を組み合わせることで、足全体をマッサージできます。
反対の手で支点になる足首を抑え、一方の手で足首を大きく回しましょう。
時折回す手を止めて、かかとから指先までを目一杯ねじるようにすると、とても気持ちがいいです。
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これらを片足ずつ行います。以上がマッサージになります。
非常に単純なマッサージですよね。
心配になる方もいるかもしれませんが、これだけでも十分に筋肉が目覚めてくれます。
自分はこの後立ち上がって、バーに向かってプリエ・タンジュを簡単に行うことにしています。
上述のものを基礎として、日によって、体の状態を感じながら様々なウォームアップエクササイズを組み合わせると良いでしょう。
今回のまとめ
・ウォームアップに本格的な柔軟は必要ない。(するべき、と考える先人もいる)
・本格的な柔軟はロンドジャンプアテールの後に組み入れたり、レッスンの後に行ったり、体が十全に温まってから行う。
・説明した筋と筋肉のウォームアップマッサージと、軽い筋トレやプリエ・タンジュを組み合わせて行うと良い。
・日ごとの体の状態を感じながら、様々なエクササイズを取り入れるようにすると良い。
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